ウォリアーズを始めるにあたっての思い(前編)長江有祐

私は現役生活を送りながらラグビー以外にも様々な事に挑戦してきました。

そして、2021年、私がラグビーに出会った街「愛知県春日井市」を拠点としたクラブチーム「WARRIORS(ウォリアーズ)」を立ち上げました。

私が考えるラグビー界の課題として「選手の引退後のセカンドキャリア」「若い世代が成長する為の環境」「夢を追い続ける場所」「遅咲きの選手が夢を叶える場所」これらが、今、十分でないと考えています。日本トップレベルのリーグでも「企業スポーツ」と言われる通り社員選手がほとんどとなります。私は、仕事をしながらトップレベルでプレーする社員選手のセカンドキャリアに課題があると考えます。「引退後には社員として採用されているから社業専念」これが今までの当たり前で特に問題はないのですが、私は「もったいない」と考えます。そのトップレベルでの経験は誰もが得られるものではなく、その人が持つ「価値」です。

「夢を追い続ける場所」「遅咲きの選手が夢を叶える場所」という課題を、ウォリアーズが解決していきます。日本ラグビー界では大学4年間の中で企業チームから声がかかり入部することで現状のリーグの名前で言うと「トップリーガー」となることができます。ただ、その採用の枠はチームによって毎年バラつきがあり世の中の景気に左右される可能性もあります。たまたま枠が少ない年に大学を卒業する人と枠が多い年に卒業する人がいるとしたら小さな違いに感じるかもしれませんが、本気で夢を追いかける人にとっては大きな違いとなります。さらに、大学生活の4年の間に大きなケガなどをしてプレーできない期間が長かった人や良いコーチに出会って急に成長する「遅咲きの選手」も存在します。大学卒業のタイミングで夢が叶わないと「ラグビー選手の夢を諦めて就職をする人」をたくさん見てきました。もちろん、どこかのチームからオファーをもらうために海を渡りニュージーランドやオーストラリアのクラブチームに所属して夢を追い続ける。そして、そこから日本でプロ契約や社員としての採用をようやく勝ち取る。「夢っていつ叶うかわからないけどトップリーガーの夢を追い続けて良かった、次は日本代表です!」と、海外挑戦を経て1つの夢を叶え、力強く次の夢を語ってくれた後輩もいました。私は現役生活を送りながらいろんな人の生き方を見てきたのですが「なぜ夢を追い続ける場所が日本にないんだろう?」このような疑問を持ち続けていました。これが日本ラグビー界の大きな課題だといえます。一度ダメでも、いろんな人に応援してもらいながら夢を叶える。

素晴らしい事だと思います。

夢を叶えた人だけでなく応援する人も幸せになり、夢を叶えた後もずっと応援してくれるはずです。ウォリアーズでは、地域・企業・学校・元トップ選手が連携して「選手を育てるしくみ」をつくり、日本ラグビー界の課題を解決していきたいと考えています。

(2)へつづく。

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